イクノについて

ダリフラ18話の予告を見た。イクノの気持ちが進展しそうなので書きたいだけ書く。特に考えを示したいわけでも、これが答えだと主張したいわけでもなく、18話を観る決心をつけるためにやる。

 

イクノはフランクスに乗るときに息切れしていて、他のコドモと特別仲良さげな描写も大きく主張することも最初はなかったから部隊から孤立している存在なのかなと思っていたけど、イチゴが触れた自分の肩を撫でたり、水着回でのイチゴにだけ向けるやわらかな声音を聞いて、この子は表に出すことができない悩みを抱えていて、誰かに相談することもできずに悩んでいるんだって気づいた。フランクスに乗るときに息切れしてたのも、精神的に男性性を受け入れられないからなんだなって。

フランクスに乗ることが生きる理由そのものになるあの閉鎖された空間では、フランクスのパートナーという関係性が2人のコドモの間で最も大きく重要で、だからこそパートナーシャッフル回で最初に手を挙げた。イチゴの存在が特別で、「スキ」で、可能性を信じたかった。でもその結果「やっぱ男子とじゃないと無理だよねー笑」だもんなぁ。

16話、「男女なら未来に何かを残せるかもしれない。それって特別なことなんじゃないかな。」と説くココロに対して9'αが気持ち悪いと一蹴するシーンで最も感情を動かしたのがイクノだった。男と女、性別に縛られて生きるのは退化ではないか?という言葉に、では自分は?性別が関係ないのなら、なぜ自分はイチゴとフランクスに乗れないのか?なぜここまで悩んでいるのか?そういった考えが体を動かしたんだと思う。このシーン、ココロとミツルの関係性が強調される回だっただけにミツルではなくイクノが動いたのも良い。

ミツルとはパートナーでお互いの内へは踏み込んでいかない関係だったけど、ミツルの悩み(ヒロに対して抱えていた羨望と苦しみ)にただひとり気づいていて、イクノはミツルの理解者でもあった。ではイクノの理解者は?というと、きっとまだいない。

たぶん18話ではイクノの感情は解決しない。15話で見せた9'sのコックピットで、他の部隊とは男女のポジションが逆だったことから、イチゴへの思いに目をつけた9'sがなんらかのアクションを起こすんじゃないかなぁと思う。

予告の例のシーンでイチゴ視点になると、あれは14話のイチゴからヒロへのキスの報いとも捉えられる。思わぬ相手からの好意を突然向けられるから。それが自分に回ってきたとき、イチゴはどう考えるのか。

Twitterでもなんども言ったけど、フトシ起因で解決するのは「やっぱ男子とじゃないと無理だよねー笑」を肯定することになるのでやめてほしいなと個人的には思う。

 

イクノのこと考えすぎてイクノのこと好きになってきた。10話で珍しく男衆の軽口にツッコミを入れるところ好き。Beautiful Worldの眼鏡外してるところのイクノかわいくて好き。イチゴの前では表情豊かなことについて、イチゴが特に言及しないという関係性が好き。好きな相手が触れた部分に自分も触れるの、こないだ観たリズと青い鳥でも開幕でやられて、好き。イチゴとイクノでリズと青い鳥やってほしい。イチゴに軽い気持ちで大好きのハグを提案されるイクノ、見たい。

 

13部隊人物相関図

ミツル←→556←フトシ

ヒロ←→ゼロツー

イチゴ←ゴロー   ゾロメ←→ミク

イクノ←俺

部活

響け!ユーフォニアムを見た。久美子の姉の後悔、そこと重なる田中あすかの退部問題、そしてそれらの最中に張られていた麗奈の想いの伏線の回収、そして卒業。一連の流れが説得力をもって丁寧なアニメーションで語りかけてくる良い作品だった。将来それで飯食ってくわけでもないのに、勉強したほうがマシみたいに言われるものに学生生活の半分以上をつぎ込むのってとっても尊いことだと思う。

 

リズと青い鳥を観に行きます。

Dominoの新規ファイルの1小節目の拍子

midiポチポチするのにDominoを使ってるんだけど、新規ファイルを開くと1小節目が1/8になってて微妙に嫌だなぁと思ってた。

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設定ファイル(Domino\IniFiles 以下)を調べても拍子に関する記述がなくて諦めてたんだけど、さっき調べてたら知恵袋の回答に以下の記述が。

 MSGSの音源定義で制作されていませんか?
この音源定義では、1小節目の拍子が1/8拍子になっているので、短く表示されます。1小節目は本来セットアップ小節と呼ばれ、音源にこれからMIDI信号を流す際の準備をさせるために用意されています。
MSGS音源では最初に必要な設定情報がGS音源やXG音源、GM2音源などよりも少ないため、Dominoでは短くしているのだと思います。

どうやら1小節目の拍子は音源定義ファイルに紐づいているらしいことが分かった。Domino\Module フォルダの音源定義ファイルを見てみる。

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「1/8」でCtrl+Fする。

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TimeSignature="1/8" となっている。これを4/4に変えてみる。

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Dominoを開く。

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よかったね。

ダリフラ11話

 ダリフラ11話見た。ミツルのヒロへの感情をイクノは理解してたけど、突き放すような態度だし分かり合おうという気持ちはなかったんだろうな。イクノもイクノで自分のことを考えるので手一杯だしね。イクノは結構賢い子だから「やっぱ男子とじゃないと無理だよねー笑」って言われてもそんなことはわかりきってるんだろうし、それでもイチゴのこと好きだから試した。これでイチゴへの気持ちに折り合いつけられるんだろうか。あの閉ざされた空間では「パートナーとしてフランクスに乗る」ということが最も尊い関係性って認識なんだろうし、そこ以外にイチゴとの特別な関係を見出してほしい。イクノ→イチゴ、ミツル→ヒロの関係性ってわかってもらえないという点では同質なんだけど、ミツル→ヒロはイクノが理解してたけど、イクノ→イチゴは誰かが理解を示すことがあるのかな~あるとしたらナナ姐がいいなあ。なんならナナ姐もかつてピスティルに対してパートナー以上の気持ちを抱いていてほしい。

 ココロちゃんが無意識的に男を悲しませるタイプの女性っぽくて、なんなら今の男とけんかしても自分が悪かったとか言いつつ被害者面を滲み出して他の男に慰めてもらうような最悪の女ムーブかましてきそうなところがかなり良いと思った。現実にいそう。ココロちゃんのカウンセリングの結果、ミツルが再度イクノと組んで抜群の活躍を見せるのがお話としては一番あったらいいと思うけど。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』を見て8回泣いた話

 『さよならの朝に約束の花をかざろう』を観た。私は自分の母親が苦手なんだけど、母親をテーマの一部に感じる作品が大好きなので、この映画でもとても感動した。『心が叫びたがってるんだ』の成瀬順とか、『凪のあすから』の先島あかりと美海の関係性とか、好きだよね?

 泣いたポイントの感想というか、自分用にただ物語を思い出すだけの文字の羅列なのでネタバレがいっぱいです。
 

 

 

※以下、ネタバレ多分にあります

 

 まず始まって数分のマキアがレナトに乗って(乗ってたわけじゃないけど)夕陽を前にするシーンの美術の黒がめちゃくちゃ印象的で、曲もそれまでの不穏な雰囲気を解決する盛り上がりが素晴らしくて早速そこで泣いてしまった。イオルフの一族との『別れ』になったシーンだけど、話の流れとかなしに見ても感動した。
 犬が死ぬシーンでも泣いた。あそこはマキアが長老の言っていた言葉の意味を知る場面だったわけで、これからもっとたくさんの『別れ』を経験することになるだろうマキアの胸中を想うとどうしても耐えられなかった。寿命が違う種族間の付き合いってファンタジーでは割とよくあるものだと思うけど、やっぱり好きなんだよなぁそういうの。あとそこまで重くないけど、もう遊べないの?と問うエリアルにとっても初めての別れだったんだよな。まぁエリアルは大人になってからクソデカい『別れ』を知るわけですが…。
 凱旋パレードのときに、レイリアが逃げるのを拒んでマキアの手を自分のお腹に当てるとこでも泣いた。身籠ることを受け入れるしかなかったことも辛いし、それを支えに過ごしてきたことも辛かった。それでも裏切ったわけではなくて、マキアを逃がすよう杉田に言いつけるところでも感動した。
 杉田も良かった。時が経つにつれてレイリアへ感情移入していって、王様が「王子に他の女をあてがえ!」みたいなこと言ってるのを聞いて唇をかみしめたところでちょっとうるっときてしまった。いや、そこはクソムカつくシーンだったからつい舌打ち出そうになったんだった。演説してるシーンで、王も権威を保つのに大変なんだなとか一瞬でも思った自分がバカだった。
 戦争でマキアがティタの苦しそうな声を聞いたシーンでもうそれだけで泣いた。ご丁寧に最初のシーンも回想に入れてきてくれて、同じなんだなって。そこからのティタの出産シーン、曲も相まって完璧だった。守るため、生きるために死と隣り合わせで戦うエリアルと、新しい生命が生まれる瞬間のティタとそれを見守るマキア。それぞれに場面に合わせて展開していく曲が、今同時に起こっているそれぞれの切迫した空気の解像度をグッと上げて迫ってきてそこでも泣いた。
 あの、ティタが子供のころマキアのことを酷い言い方をしたことをずっと何年も悔やんで引きずっていたことがめちゃくちゃ好きで、エリアルとの子供を無事に産むことができてようやくそのことをエリアルに伝えたシーンでも泣いてしまった。子供の頃にもきれいで優しくてって思ってたのに嫉妬(嫉妬か?)して酷いこと言って、そんなことがあったのに自分が出産するときにそばでずっと支えてくれて、やっぱり素敵な人だって思って、やっと言えたんだろうな。実はここが一番泣くのをこらえられなかった場面でもある。
 レイリアがやっとメドメルと再会できたところも良かった。連れ去られてひとりきりになって支えになっていたのがメドメルだけだったのに、会うことを許されなくて、仲間が助けに来ても、支えになっていた自分の娘を思い、城に残る選択をし、ようやく会えた娘からの最初の言葉が「あなただれ?」だったのが、わかっていたけれど残酷だなと思って泣いた。それでもメドメルもレイリアのことを自分の母親と気づいて、メドメルもレイリアのことを思っていたのが素敵だったし、それでもすぐに別れてしまってまた泣いた。

 

 全体的にマキアの感情が、恋愛感情とかではなくエリアルへの愛情として徹底的に描かれ切ったのが良かった。あと、別れの場面が印象的だったな。ティタが昨日のことを謝ろうと訪ねてきたけど、もう出てしまっていたシーンとか(あ、それだけに余計心残りだったのか。謝ることができなかったから、ずっと引っかかってたんだ)。エリアルが兵士としてマキアと別れるところとか。レイリアがやっと再開することができたメドメルと別れるところとか。

 良いアニメだった。現実で色々と弱ってたのもあるのかもしれないけど、今まで観たアニメの中で一番泣いたと思う。時間を空けてもう一回観に行きたい。

追懐

 対して掘ってないけどFuture Funk聴いてたら80年代のアイドルがよさげだったのでAmazon Musicで聴いてよかった曲のよかったを上げる。80年はまだ生まれてない。

河合奈保子 - ラブレター

  • 合間に入ってくるギターのチョーキングが良い。
  • Bメロがむちゃくちゃ明るいのは何なんだろう。ただキャッチーで歌詞も残る。
  • ギターソロがむちゃかっこいい。そこの裏のキーボードも良い。

■荻野目洋子 - YOU TAKE IT ALL AWAY

 この曲はめちゃくちゃ強い。

  • サビのコーラス。
  • BメロでI→Vm→I サビで4536なので強い。
  • サビ2週目に入る前のベースライン
  • エレピの音。

 

 ぶっちゃけYOU TAKE IT ALL AWAYを知って満足してしまった感じがある。これが想像していた理想の80年代みたいな雰囲気だったので。