ダリフラ感想

 ダリフラ、VIRM出てきたあたりで話がややこしい感じになってきて科学的な伏線も回収されてないものがあるのかもしれないけど、イクノだけは個人的に良かった。男と女ならこの世界に何か(子供を)残せるんだという556の主張に対して、では男性性を受け入れることができない自分は何も残せないのかという問題を抱えていたので、自分の生命を分かつ子を設けることよりも他者の子を、ひいては社会全体を存続させる(残していく)ことができるようになれたのはベターな解決策だったなと思う(ベストはない)。その過程でナオミという理解者を得ることができたのも良かったよ。ヒロがナオミとうまくいかなかったのは、ナオミもイクノと同じような悩みを抱えていたかなぁと今になって思う。イクノがナオミとどこまで深い関係性になったのかは明示されていないけど、研究の合間にかつてのイチゴへの思いをナオミへ吐露するイクノはいたし、そのことを受け入れるナオミもいたんだよな。